首都圏7電鉄(JR東日本、東京メトロ、東急、小田急、京王、西武、東武)の交通広告出稿統計から、交通広告の“今”を読みます。
2023年12月の出稿をみてみると、全体で最も出稿が多かったのは「サントリーホールディングス」、2位は「アサヒビール」でした。ビールブランドを持つ両社がTOP2となり、同じくビールブランドを持つ「キリンビール」も28位にランクインしています。
このほか50位圏内を見回すと、「ティファニー&カンパニー」、「フェンディジャパン」、「エルメスジャポン」、「クリスチャンディオール」といったハイブランドがランクインしています。12月ということで、クリスマス・ボーナス商戦期における交通広告の活用と推察します(なお、いずれも前年同月よりもランクアップしていることにも注目できます)。
交通広告は生活導線上にあり、家の外=Out Of Homeにあるというロケーションの特性上、季節を感じるシーンでの訴求に適していると考えます。そのため、クリスマスだけでなく、お正月や受験シーズン、卒業、桜など様々な季節でそれに合わせた広告を見ることができます。生活者もそれぞれの季節、ロケーション、シーンにおいてその時々の感情を抱く中で、そのモーメントを捉えた交通広告・OOHは、より深く・強い関心を持って受け取られているように感じます。近年ではそうした広告がSNSを通じて拡散することも多くなり、リアルな交通広告・OOHがデジタル上で話題化するということも増えました。こうしたモーメント訴求型OOHについては、様々なデータ検証がなされていますので、また改めて別の機会に触れられればと考えます。
※データ出所:エム・アール・エス広告調査『MRS交通広告データ集計システム」より(ランキングは正価ベースの媒体費にて算出)
当社では、こうした交通広告データのほかに、豊富な事例写真のストックや媒体社取材情報など様々なOOHの“今”がわかる資料を保有しております。少しでも興味をお持ちいただいた方は遠慮なくお問合せフォームよりご連絡くださいませ。