花冷えから一転、初夏のような陽気に包まれ、桜舞う新年度スタートとなりました。この4月から新入学・新社会人・新生活がスタートした方も多いと思います。余談ですが、当社にも4月から新入社員を迎え、毎日研修に勤しんでいます。皆さまの門出を心よりお祝い申し上げます、おめでとうございます。
新学期・新年度は駅や電車内でも初々しい姿を見かけることが多くあります。新しく入学・入社した学校や会社に通うため、新たに定期券を購入された方も多いのではないでしょうか。以前よりも窓口のある駅が減ったせいか、窓口や多機能券売機には定期券を購入する方の長い列ができている様子を見かけました。
コロナ禍においては、通学や通勤する機会が限られたため、定期券購入を見送る人もいたと思います。しかし、現状においては多くの高校や大学で、通学して受講する対面授業が行われており、通学定期券を購入する生徒・学生が多くいるかと思います。また、勤め人においても、コロナ前のように通勤をする人、あるいは在宅・通勤のハイブリッド勤務となり、通勤定期を購入する人が多数いると感じます。
では、定期券利用者はどの程度いるのでしょうか。弊社が指定代理店となっている西武鉄道のメディアガイドからデータをご紹介いたします。西武鉄道が発行する『SEIBU MEDIA GUIDE』2025によると、定期券利用者の割合は全体の59.3%を占めています。

もちろんこの定期券利用者割合は、路線によって異なりますし、時期やエリアによっても上下すると想定されます。例えばお盆や年末年始などは都心部の駅における定期券利用者は減少すると考えられますし、郊外と都心部を繋ぐ路線では、平日は多くの定期券利用者がいると考えます。ただ、一定の反復利用者(定期券利用者)がいるというのは「電車(駅)というメディア」の特長の1つと言えるのではないでしょうか。
交通広告の媒体は、1期・1週間の設定になっている枠が多くありますが、仮に定期券利用者が平日5日間、往復2回電車を利用すると仮定すると(在宅・通勤ハイブリッドを除く)、1回(1期)の掲出だけでも5日間×2回=10回の接触機会があると想定されます。普段、何気なく利用している駅や電車で、知らず知らずに目に入っている広告から、製品やサービスを認知する。通学や通勤という生活導線上にあり、またコンビニや駅ナカショップに近い地点での訴求という点を考えると、こうした刷り込みともいえる訴求が消費行動に刺激を与えることも期待できます。実際に、弊社での効果測定調査による検証でも、「リーセンシー効果」を認めるデータが得られています。もし、「リーセンシー効果」についてご興味お持ちいただけましたらもう少し具体的な事例をもとにご説明いたしますので、お問合せフォームまでご連絡くださいませ。
当社では、OOH媒体のデータだけでなく、交通機関・人の移動に関するデータから交通広告・屋外広告を検証しています。今回ご紹介した定期券利用割合だけでなく、様々な切り口でデータ分析することで、広告主様に最適なプランニングをご提供しています。少しでも興味をお持ちいただいた方は遠慮なくお問合せフォームまでご連絡くださいませ。